身にならない努力で性格を歪ませることの馬鹿馬鹿しさ
おいらは性格が天使のようにイイわけではないけれど、悪魔と言われるほど悪いわけではない(と自分では思っている)。
でも一時期、しなくていいような努力をしていたときは、めっちゃ性格が歪んだ。
結構おいらは人前ではいい顔をしたがるタイプで、愚痴はあまり言わず、「仏」とか言われたりしたこともある。
いわゆる八方美人っていうやつで、周りに嫌われるのが怖くて仏フェイスを3年ぐらい続けていた。
でも、仏のフェイスもせいぜい3年で壊れた。
友人の1人がおいらのことを「八方美人」と呼ぶようになったからだ。
おいらは、「え?」と思った。だって、みんなの話を聞いてあげたり、面白いネタを仕入れて笑わせたり、夜にいきなりファミレスに呼ばれても駆けつけたりっていう努力をしていたのに、それなのに「八方美人」とか何とか言われるようになったからだ。
「無理しなくていいのにーw」って言われたときには、結構腹が立ったよね。覚えてるぽよ!
今にして思えば、おいら、自分が嫌われないように、そのためだけの努力をしていた。
でも当時は「みんなのために頑張ってるのに!」って感じで、自分のためではなく、人のために!って思っていた。
だから、「八方美人」とか「無理してる」って言われたときはショックだった。
おいらは、だんだんコミュ障になっていった。というか、なんか頑張っても無駄と思って、つるむ人数を制限してネチネチと暮らした。
ついでに言うと、人のあら探しをすることを趣味にするようになった。もう1つついでに言うと、人を見下すようになった。とくにスイーツ(笑)達のことはトコトン見下した。
時は過ぎ…。
そんな頃もあったけれど、今はボケーっと生きている。
誰かを恨むでもなく、呪うでもなく、「みんなのために頑張る」とか「嫌われたくない」という変な意地を張ることもなくなった。
人間関係での努力を、ほっとんどしなくなった。快適だ。
しかし、「みんなのために頑張る」を脱ぎ捨ててから、「あなたのために言っているの!」「君のためにこれをあげるよ」って人が大の苦手になってしまった。
アドバイスとか、聞いたことに対して教えてくれるのは嬉しい(ただし3行以内で答えてくれる場合に限る)。
それ以外で「わるちゃんのために〜」な態度をとられると、なんかキツいし、おいらを洗脳しようとしてるの?何なの?って思ってしまう。
「自分のためでしょ?」「自分がそうしてなきゃ、つらいんでしょ?」って思ってしまう。うっかり「UZEEEEEEE!!!!!」って言ってしまいそうになる。
これはこれで、性格が歪んでいますね、はい。
でも、自分の身にならない「嫌われない努力」「独りよがりのみんなのために!」といった努力で性格を歪ませていた頃と比べれば、別にどうってことないかなーという感じ。あの頃は、人を見下しながら、人に怯えて、そうやって自分を保っていた。
人間関係以外でも、努力の結果、身にならなかった場合には性格歪んだりするのかな。
芯がしっかりしていれば大丈夫なのだろうけれど、バスケ頑張ってたのにケガして出来なくなって、三井みたく不良になるケースって少なくなさそう。
「どうせ俺なんて、オチコヴォレー」とか言って、センター街を徘徊してたりしそう。
身にならない努力、耐え忍び、うー...。家族機能がおかしかったりしたら、それはもう性格歪む人多いと思うなー。
もうみんな、身にならない努力なんてやめちまおうぜ〜。
結構多いんじゃないかなー。性格歪むとキツいぜ。人を見る目も、将来を思う気持ちも、全部ドロドロになる。そんな気がする。
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